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工業化された農業を改めて考える

いのちの食べかた [DVD]
いのちの食べかた [DVD]

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紀伊國屋書店 (2008-11-29)
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妻の実家が農業(畜産、米や野菜などの栽培、食品加工)をやっているのが影響して、食に対する意識は人並み以上だと思います。これまでも、「スーパーサイズ・ミー」「ファーストフード・ネイション」「ダーウィンの悪夢」など、食に対して考えさせられる映画はいろいろありましたが、特に「農業の工業化」という点でこの映画は秀逸です。

ものすごい生産性で「生産」される食に関する映像が、ナレーションも、テロップもなく静かに流れ続けます。生き物の体調を確かめたり、畑の土の具合を確かめたり、田んぼの生き物たちに触ったり、といった農業を想像させるシーンがまったくない、まさに「工場」のシーンが延々と90分続きます。特に家畜を映し出した映像は、映画「マトリックス」のようでした。

ご飯の最初の「いただきます」は、命を頂くということですが、命をこんなに粗末に扱うことは間違ったことだよなぁと思わずにはいられませんでした。工業化された農業を昔のやり方に戻すことはできないし、昔のやり方が良かったとも思いませんが、少なくともありがたく命を頂く気持ちだけは絶対に忘れずにご飯を食べたいと思います。

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