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thinking

本を捨てることにします

「less is more」。好きな考え方。エンジニアであれば身に染みて知っていることだが、機能(部品、コード)の数は少ないほど良い。少なければ少ないほど、ミスが少なく、使い方に迷うことなく、長持ちする。修理や改良も容易になる。

先日、中学生の頃から買い集めてきたCDとレコードを全部処分した。CDは全部iTunesに入っているし、レコードをゆっくり聴くことはこの先何年もないと思う。

もともとたくさん持っているわけではないが、服もかなり減らした。夏服ならスーツケース1個に全部入れることができるくらいではないだろうか。冬服でも2個分くらい。すべてベーシックなタイプに絞り、色も限定しているので、着るものに悩むことはない。

本。どうしても捨てられなかったけれど、2回ほど段ボール数個のレベルで捨てた。最近は図書館で借りる機会を増やした。また、ここ1年は英語習得のため、ほぼ英語の本しか読んでいない。英語の本は日本語の本ほどすらすら読むことができないし、kindleで読むので本棚はそれほど変化しない。それでも家の本棚にはたくさんの本が並んでいる。ちなみに、会社にもたくさんの本を置かせて頂いている。

本はきっぱりと捨てられない。2、3年後には日本でも電子書籍が一般化して、紙の本を読むことはなくなる。その時と今は何が違うのだろうか。なぜ本棚に本を並べて置きたいと思うのだろうか。また読むから?電子化しておけば良い。子供達が大きくなったときに同じ本を読んでほしいから?自分の親の本棚なんて見たことないし、興味ないし、それは自分の子供達も同じ。それに、その時代子供たちは紙の本を読まない。やっぱり虚栄心だ。オレはこんなにたくさんの本を読んできたんだぞと言いたいだけなんだと思う。

そういうのはカッコ悪いから、また読む本はスキャンして、それ以外は全部捨てることにしよう。

Above all, above all, the only goal I have in life is to be a good dad

Above all, above all, the only goal I have in life is to be a good dad.

What is a good dad? Smart? Gentle? Handsome? Athletic? Big income? Steady job? Neat? Educated? Work hard? Home-loving person? Active? After watching this presentation, I’ve been thinking about it. What is my definition of a good dad? Maybe, if I keep thinking of ideas and doing good things for my kids and wife will make me a good dad. Continually thinking and trying.

I only wish I could see my kids grow up.

I think so, too. Thanks for the good presentation. And, thanks hara-san who let me know it.

間違った楽観主義は、間違っても成長ための新しい道にはつながらない

成長が鈍ってきたときには(これは必然的に起こってくることだが)、リーダーは、コスト削減モードに走る誘惑に打ち勝ちながら、成長への献身意欲を新たにし、拡大のための新しい道を見つけることに邁進しなければならない

メドトロニック社前CEOビル・ジョージ氏の言葉ですが、一生懸命考えても「成長、拡大のための新しい道」を見つけることができないという時期はあるのではないでしょうか。外部環境が厳しく、かつ内部のリソースはスッカラカン。そういう状況。「内部のリソースがスッカラカンにならないように継続的に企業をモチベートするのが優れたリーダーだよ」と言われても、後の祭りです。既に今、無いのですから。

経営も財務も営業もプロフェッショナルは存在せず、優秀なエンジニアから去って行き、実質的には親会社からの恵みを年に何億も垂れ流し、目先の売上げが欲しくて結局ドブに捨てるような小手先の開発をして。。。どこから手をつければよいのでしょうか。やはり強烈なる過去の反省です。

リーダーはその主要な経営メンバーに対しては、ビジネスの現状に関してこの上なく正直に語ることが求められる。経営チームが自らをごまかすような自体は何としても避けなければならない。ここで最悪の状況は間違った楽観主義がそこでなされるべき確固とした意思決定を邪魔するような事態だ

間違った楽観主義は、間違っても「成長、拡大のための新しい道」にはつながりませんよね。

マザーハウスのビジネスを分析してみる

福岡のマザーハウスに行っていました。マザーハウスは「発展途上国におけるアパレル製品及び雑貨の企画・生産・品質指導、同商品の先進国における販売」という事業を行っている日本の会社です。一般的には、ソーシャルビジネスと言われると思います(働いている人はそういうカテゴリーに入れられるのを嫌がるかもしれませんが。。。)。

福岡のお店は、店の奥側に改装のときの写真があり、店員さん(ストーリーテラーと呼ばれています)に説明して頂きましたが、手作り感のある素敵なお店です。これを期に、高校生の頃から(20年弱!)使っているペンケースを新調しました。

店員さんにいろいろ話を聞きました。

商品はカジュアルなイメージのジュートと皮のバッグや財布、ペンケースです。それらをバングラデッシュ(一部、パキスタン)で生産しています。バッグは洋服に比べて、それ程回転しない商品だと思うので、商品の拡充が重要かなぁと思いました。それにしても、最初は商品の品質が安定せずなかなか苦労されたようです。その対策だと思いますが、ちょっとしたペンケースにも商品番号の書かれた品質保証カードをつけて販売されています。過去、苦労した結果だと思います。(プロダクト)

商品の値段はそれ程高価ではないですが、競合する商品と比較すると高めです。(プライス)

マスメディアへの広告は出していないと思います。若い世代らしくGoogle Adsenseへの広告くらいではないでしょうか。プロモーションの特徴は「対話」だと思います。この会社が売っている商品はバッグというよりは、ストーリーという性質が大きいので、BLOGやメールマガジン、後は店頭での対話(福岡のお店の店員さんもいろいろ教えてくださいました!)を通じて、顧客と会話し、ストーリーを語ることをとても重要と考えているようです。(プロモーション)

現在は日本国内5店舗と通販、大手デパートの○○フェアへの出展です。将来的には他の先進国への進出も考えているのではないでしょうか。(プレイス)

と、なんとなく4Pでまとめてみました。良いビジネスです。

それにしても、こういうビジネスの「ストーリー」を一般の人々に安く継続的に伝える必要がある商品、サービスを持っている会社ってたくさんあると思います。商品やサービスの「ストーリー」こそが、その差別化の源泉であり、ブランドの根源だからです。今、ビジネスプランを考えているのですが、こういう会社に向けたプラットフォームを作れないかなぁと考えています。

なぜ紙の人たちは業界で起こっていることを分かっていると思い込んでしまうのだろうか

破壊的なイノベーションは、その製品がスタートした時期では、成熟した製品から見ると「性能」が劣る。しかし、破壊的なイノベーションはこれまでとは異なるバリュー・ネットワークに属しており、異なる評価軸で「性能」を評価しなければいけない。成熟した組織が、これまでプライオリティを置いていた評価軸にとらわれ続ける限り、破壊的イノベーションを無視し続けることにつながり、気づいたときには「勝負あり」という状況になってしまう。

紙の新聞は一覧性が優れていると言われたり、携帯性や取り扱いの簡単さなど優れた点がたくさん存在する。しかし、次の世代の製品を開発する人々は、もっと違うやり方で記事を見せようと考えている。紙の人たちが「電子化」を検討しているし、コストさえいければいつでもその流れにのれますよという発言をするたびに、単に媒体を変化させるだけではない変革が進んでいるのにと思う。

上のビデオのような技術的な変革だけでなく、記事の作り方やコスト構造まで、ぜんぜん違う産業が産まれようとしているのに。