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読書日記 2010-038[★★★★★]発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
トム・ケリー Tom Kelley ジョナサン・リットマン Jonathan Littman
早川書房
売り上げランキング: 19161
おすすめ度の平均: 4.5

3 IDEOを知ったうえでの本でしょうか
4 見やすくわかりやすいが・・・
5 忘れていた何かを思い出す
5 イノベーションの実像の書
5 イノベーションを生むための具体的な方法

よくIDEOはイノベーションという言葉とセットで語られることが多いです。シュンペータによると、「新しい製品やサービスの生産」「新しい生産方法の開発」「新しい販路の開拓」「新しい供給源の開発」「新しい組織の設計」がイノベーションとなります。IDEOは「デザイン」で数多くのイノベーションを起こしてきました。やはりマウスやパームや無印の壁掛けCDプレーヤーなど製品になったものが有名ですが、結局はイノベーションを生み出す土壌である「新しい組織の設計」を行ったことが、この会社のイノベーションだったのだと思います。そして、その組織はこの本が書かれた10年後の現在でも少しも色あせていない組織です。それどころか、この組織は大企業には採用しにくい「ジレンマ」を抱え込んでいるところが、最大の強みなのだと思います。知れば知るほど面白く魅力のある企業です。

読書日記 2010-037 [★★★☆☆]Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方

Hot Pepperミラクル・ストーリー―リクルート式「楽しい事業」のつくり方
平尾 勇司
東洋経済新報社
売り上げランキング: 23669
おすすめ度の平均: 4.5

5 斬新で人材輩出企業といわれる企業の更なる改革!
4 とってもおもしろいです。(最後の方はちょっとダレてしまっているので一点減点だけど^_^;)
4 リクルートらしい、自由闊達な組織から立ち上がった事業成功のモデルである
4 営業所をまとめる立場にある方はよく読んでほしい
2 どうも腹に落ちない・・

誰もが知っているフリーペーパー「Hot Pepper」の歴史をまとめた本です。前身の「サンロクマル」からどのように事業計画、組織、会議態を変えていったのかが書かれています。

ポイントは2つ。①狙うセグメントを明確にし、ターゲットを絞り込んだこと、②勝つ営業体制を構築したことです。

ということは、Hot Pepperに勝つためには、①ターゲティングされていないセグメント(20、30歳代OL以外)に向けて、②大きな営業体制を持たないやり方で攻める必要があるということです。

特にHot Pepperの「日本の街を元気にする」っていう目的は、地方に住む1人のビジネスマンとしてとてもやりがいのある仕事だと思いました。

フリーペーパーって面白いです。

読書日記 2010-036 [★★★☆☆]「R25」のつくりかた

「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ)
藤井 大輔
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 85389
おすすめ度の平均: 4.5

3 もう少し定量的な情報を提供して欲しい
5 軽く読めて、分かりやすい。
4 ターゲットとされるということ
5 見事に若者の目線を捉えてる
4 マーケティング、インサイトの勝利

たまには軽い読み物を。
リクルートが作るフリーペーパー「R25」の誕生の歴史です。

M1層の心をがっちりつかんでいるコアな部分が分かりやすく説明されています。やっぱり心ですね。

それにしてもフリーペーパーって、そんなに簡単ではないですね。作るの。

読書日記 2010-035 [★★★★★]デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方

デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方 (ハヤカワ新書juice)
ティム ブラウン
早川書房
売り上げランキング: 778
おすすめ度の平均: 5.0

5 経験からくる観測眼

デザインファームIDEOのCEO、Tim Brownが書いた本です。まだ35冊目ですが、今年読んだ中ではダントツ、最高に面白い本でした。

IDEOに関しては、初めてのマウスやパームなど、独特な製品をデザインしてきたことや、その成果だけではなくデザインの過程が特徴的だったりということはなんとなく知っていました。最近ではプロダクトデザインだけではないということも知っていました。ただ、こんなにシンプルでスマートでイノベーティブな会社だとは知りませんでした。

自分の会社、自分のプロジェクト、自分の家庭、自分自身をより良くしたいと考えている人には是非ともお勧めしたい本です。

プロダクトデザイナー、コンサルタント、研究者、アーティスト、プログラマー、エンジニア、ソーシャルアントレプレナー、鉄道事業者、さらには銀行家まで、それぞれの業界、立場でイノベーションを起こすきっかけになる話が載っています。

ちなみに、次に読み始めた本は「発想する会社!世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法」です。

読書日記 2010-034 [★★☆☆☆]ビジネスリーダーへの キャリアを考える技術・つくる技術

ビジネスリーダーへの キャリアを考える技術・つくる技術
グロービス・マネジメント・インスティテュート
東洋経済新報社
売り上げランキング: 127056
おすすめ度の平均: 4.5

4 ビジネスリーダーになるための具体的な方策
4 キャリアの作り方がわかる
5 キャリアのギャップを埋める
1 転職を検討されている方の頭の整理には
5 まず、なりたい将来の自分の姿を描く

何を今さらと言われそうですが。
Me2.0が、今後のキャリアを考えるきっかけになったので読んでみました。

読書日記 2010-033 [★★☆☆☆]グーグル時代の情報整理術

グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)
ダグラス・C. メリル ジェイムズ・A. マーティン
早川書房
売り上げランキング: 3108
おすすめ度の平均: 4.5

3 情報整理「術」を求めている方には残念ですが、効率的に生きていくためのコツを探している方には良い
3 エッセイ
5 なんだかとってもホッとする情報整理術
5 How to本を超えた人生論
5 決してデジタルだけの話ではなくて

たまに「情報整理術」に関しては本を読みたくなります。
著者は元グーグルのCIO(最高情報責任者)です。

「覚えない」、「検索しろ」、「集中できる環境を作る」、「仕事とプライベートを融合しろ」といった内容です。Googleの登場で当たり前になりつつある考え方だと思います。

第14章で、奥様が病気になる話しがありますが、最悪にストレスのかかる状況(hit bottom)で、どのように対応すべきかということは日頃から備えておくべきだと感じました。

読書日記 2010-032 [★★★★☆]Me2.0 ネットであなたも仕事も変わる「自分ブランド術」

Me2.0 ネットであなたも仕事も変わる「自分ブランド術」
ダン・ショーベル
日経BP社
売り上げランキング: 91
おすすめ度の平均: 3.0

2 はじめて読むならいいが、2冊目にはふさわしくない
3 言ってることは正しいとは思うんだけど、物足りなさを感じてしまう
5 自分ブランディングの重要性を具体的に教えてくれるすばらしい本!!
2 目新しいものはない
2 大切な話なのですが・・・。残念。

誰にとっても一番大切な商品「自分」のマーケティングの方法です。

自分のSWOT分析をして、STP分析して、4Pを決定していきます。
これを読んで、BLOGをリニューアルしようと思いました。
後は、履歴書をしっかりと書いていくつもりです。

私に(ビジネス的に)興味のある方はご連絡をお待ちしております。

読書日記 2010-031 [★★★★☆]無理せずに勝てる交渉術

無理せずに勝てる交渉術
G・リチャード シェル
阪急コミュニケーションズ
売り上げランキング: 314420
おすすめ度の平均: 5.0

5 交渉の本質に迫った本

交渉術に関する本です。私が最も不得意とする分野です。

優秀なネゴシエーターの条件。①積極的に準備する②目標を高く設定する③相手の話に耳を傾ける④誠実である

①が不十分で、②のアイデアが足りていないために交渉が不得意なのだと思います。

今後、大切な交渉には巻末についていた事前準備のためのフレームを使って臨みたいと思います。

読書日記 2010-030 [★★☆☆☆]facebook

facebook
facebook

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ベン・メズリック
青志社
売り上げランキング: 2166
おすすめ度の平均: 4.0

5 FACEBOOK成功の裏の人間ドラマが面白い
3 ハウツーの書籍では無いのでその点は要注意。
4 facebook創設の裏側

facebook(初期はthe facebook)立ち上がり時期のストーリーです。ちなみに、マーク・ザッカーバーグへの取材はすべて断られているので、真偽のほどは微妙です。

デヴィッド・フィンチャー監督の映画化が進んでいるそうです。

facebookとは何かとか、facebookはどうやって使うのか的な内容は一切ありませんし、ビジネス的な解説もまったくありません。読みたいと思っていた内容とは少し違いましたが、面白かったです。特に、ハイテクベンチャーの立ち上がり期のスピード感はなんとなく感じることができました。

起業において最も重要なのは、創業者のエネルギーと野心なのだ。起業に挑み、本当に成功したいと思えば、プロジェクトに人生のすべてを賭ける必要がある。呼吸の一つ一つまでがプロジェクトのため、という状態にならなくてはいけない。それも毎日、一日中だ。

この感覚!

それにしても、facebookは面白いサービスです。

読書日記 2010-029 [★★★★☆]ビジネス・ツイッター 世界の企業を変えた140文字の会話メディア

ビジネス・ツイッター 世界の企業を変えた140文字の会話メディア
シェル・イスラエル
日経BP社
売り上げランキング: 1007
おすすめ度の平均: 4.5

4 つぶやきを聞いてくれる人たち。。。
5 twitterへの印象が変わる
5 最近始めた人への応援歌。
4 TwitterのHowではなくWhatが分かる
5 Twitter関連事例の背景から真髄が理解できる一冊

twitterは、2007年にマイクロブログと呼ばれるサービスが流行った時から面白そうだなぁと思っていました。
その当時、マイクロブログはtumblrとtwitterというサービスが競争しており、「リブログ」という言葉を生み出したtumblrの方が面白そうだなぁと思ってそちらを使い始めました。
その当時を思い出すと、スマートフォンを持っている人が現在程多くなかったので、”PCの前で1日座ってコーディングしている”IT系のエンジニアのみが、そのようなサービスを使っていました。
それ以外の人には、BLOGに比べて差別化出来ておらず、なぜ140文字なのか、全く理解されなかったと思います。
それからITを取り巻く環境が変わり、twitterに成長する機会が訪れ、今のような爆発的な人気になっていると思います。たのしいですよね、twitter。

さて、そのような流れでこの本を読んだのですが、twitterを取り巻く環境とか、雰囲気というものがいわゆるオールドエコノミー的な感覚と全く違うものだという事が分かります。
私は2004年からBLOGを初めて、こういう雰囲気に結構馴染みがある方だと思うのですが、twitterでさらにその流れが加速されていると思いました。
エントリする回数で比べると、BLOGが1回/日とすると、twitterは1回/時間という違いだと思います。
ICT系の人間ならばこういう雰囲気をダイレクトに感じながら生活しないと、オールドICT系の人間になってしまいそうですね。

気になった部分。

Twitterの世界では「個人アカウント>ロゴアカウント」。ロゴアカウントとは企業のコミュニケーションツールとしての匿名のアカウントのこと。確かに、個人というのがスゴく大切なキーワードなのだと感じます。

「ツイッターを使っていなかったら「感度の低い連中」ということで評価が下っていたでしょう。」

by ロス・キンバロフスキ@crowdspring.com

オールドエコノミーの人間も、「感度」が低くなったら先は短いですよね。

常識なんてものは、くそ食らえだ。起業家たちは、もう長らく常識というものを無視し続けている。こうしたことを続けることによって、時代を乗り越える企業を生み出すことができるのだと思う。

そういう気持ちで起業機会を探したいと思っています。常識なんてものは、くそ食らえです。