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皇帝ペンギン

皇帝ペンギン

皇帝ペンギン

byリュック・ジャケ

「皇帝ペンギン」を見てきました。前評判も良く、僕自身の期待も高かったのですが、その期待を上回る映画でした。すごい。映画の内容は、南極の皇帝ペンギンの群れを追ったドキュメントフィルムです。映画の中には、人は一切出演してきませんし、皇帝ペンギン以外の動物だってほとんど出てきません。その説明だけ聞けば、かなり淡々とした映画が思い浮かぶと思います。しかし、すごい。まず、皇帝ペンギンが動物だということを忘れてしまいました。そして、強く感情移入してしまい、人のドラマを見ているような気がしてしまいました。見る人によって、そのドラマの内容はさまざまでしょう。ある人には、困難に打ち勝つヒーローの話になるでしょうし、またある人には、親の愛情を感じるでしょう。そして、可愛らしい皇帝ペンギンを見て、微笑ましくストーリーを感じるかもしれません。彼らは動物ですが、人と同じ命を持った生き物なんだってことがよく分かります。絶滅危惧種やバードストライクや遺伝子組み換え動物や動物実験。環境問題は、深く動物が関わっています。その動物たち一匹、一頭、一尾、一羽に、彼ら皇帝ペンギンと同じドラマがあり、同じ命があります。動物を守る人も、殺す人も、重要だと思っている人も、軽んじている人も、ペットがいる人も、いない人も、動物実験を繰り返している人も、遺伝子を組み替えている人も、ぜひ「皇帝ペンギン」を見てみて下さい。動物の命より、人の命が大事と感じている人は、それが間違っていることに気づくでしょう。人の命も、動物の命も、等しく命です。どちらが大切、どちらが重要、どちらが重いってことはないのです。それらはみな別の次元の話で、どちらも大切なのです。そんなシンプルなことが、くっきりと心に響いてくる映画です。そうそう、最近暑いですが、猛暑の夏に最適な映画です。見るだけで涼しくなります。

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