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東京自転車日記 、読了

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東京自転車日記

東京自転車日記

by泉 麻人

自転車乗りの目線で書かれた随筆風の読み物です。自転車乗りは、自転車乗りの目線というのがあります。同じ道路、同じカフェを見ても、自動車には見えないものが自転車乗りには見えます。たとえば、道路に面したカフェがあったとき、その店先に駐車場が無ければ自動車乗りにはそのカフェは無いのと同じです。つまり見えません。自転車乗りは、体力的損失(運動できて得だと思いますが)、時間的損失(街中では圧倒的に自転車の方が早いですが)があると考えられていますが、それ以上に得るものが大きいのです。そういうことが、この本の目線から感じることができるのではないでしょうか?といっても、この自転車乗りの目線は、自転車乗りにしか分かりにくいというか、感じにくいものです。自動車にいつも乗っている人には、この本の面白さは伝わりにくいのかもしれません。この本の中で、町は繋がっています。わが町と隣町は繋がっています。この道の先に、隣の町があります。とても当たり前のことですが、公共機関や自動車に慣れた人には、この感覚が分かりにくいでしょう。そういう町の繋がり、店の繋がり、人の繋がりを自転車乗りは感じています。皆さん、自転車乗りに仲間入りしませんか?

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