布の墓場
あなたにとって、洋服やハンカチ、タオルなど布が死ぬ時っていつですか。布というのは、もともと生き物ではないですから(あたりまえですね)、生まれたり死んだりはしないのですが。
僕や妻が着ていた洋服や、ぼろぼろになったタオルなど、ぜーんぶまとめて切りそろえます。
わが家の布の一生
わが家では、布は、まず洋服、ハンカチ、タオルなどの一時的な目的のために使われます。そこで、ボロボロになるまで使い込まれたあと、全部、ハンカチ大くらいの大きさに切りそろえられて、ボロ布ボックスに集められます。そして、炒め物やカレーなど、フライパン、鍋がすごく汚れる料理の後、その汚れをふき取られることに使われます。もちろん、油汚れが冷えて固まってしまう前に。こうすれば、使用するキッチン洗剤も、洗い流す水も、時間さえも節約できます。ホント、簡単なノウハウですが、効果は抜群です。悪いこと、損することなんて、何ひとつありません。
油ベトベト・フライパン皿のせ殺人事件
料理をする人、その後片付けをする人は、よく分かると思いますが、ベットリと固まった油汚れほど、やる気をなくさせるものはありません。そんなフライパンの上に、後片付けをしない人が、皿でも乗せようなら、軽い殺意を覚えるほどです(冗談ですが、あながち完璧に冗談だとも言えないですね)。後片付けをしない人は、気をつけましょう。油ベトベト・フライパン皿のせ殺人事件の被害者になりたくなかったら。で、わが家では、料理をしたら必ずボロ布ボックスのボロ布を使ってフライパン、鍋をきれいにふき取ることが義務付けられています。昔からの知恵として、多くの人がやったことがあると思いますが、初めてボロ布で油べたべたのフライパンをふき取った時、感動しませんでしたか。僕は「オー、こんなにきれいになるのか!」って感じでした。スポンジに石けんつけて洗う必要がないくらいになりますよね。匂いがチョット残るので、わが家では軽く洗いますけど。
布の天命
で、最初に戻るのですが、わが家では、ハンカチ大に切り揃えられて、フライパンの油汚れをふき取って、ベトベトになった状態が、布の死んだ状態です。この状態になった時、布が「天命を全うした」と認定され、ゴミ袋の中に入れられます。
「これで終わり」まで
人が生きていくためには、いろいろなモノが必要です。すべてのモノに、そのモノの天命があるのではないでしょうか。「これで終わり」って状態までモノを使い切ると、気持ちいいですよ。