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食べ物が腐っているかどうか確かめること

「28日後」って映画を見る

ダニー・ボイルさん(トレインスポッティングの監督)が作った「28日後」という映画を見ました。秀逸です。見逃してたらぜひ見てみてください。お勧めです。この「28日後」という映画は、交通事故で昏睡状態になった主人公が28日後に目を覚まします。その時、街はウィルスに感染して壊滅状態になっています。で、ウィルスに感染したゾンビから逃げながら、サバイバルを繰り広げるという内容です。普通のゾンビ映画ではゾンビの動きはスローモーションですが、「28日後」のゾンビは速い、速い。全力疾走です。この点も秀逸。って、「エコロジストでいこう」は映画の紹介をするのが目的ではありません。

ピカピカの青りんご

この映画の中でとても気になるシーンがありました。映画の中では大多数の人がウィルスに感染し、28日以上街全体が放置されます。したがって、スーパーにある生鮮食品は腐ってます。しかし、その中でまだ腐っていない青りんごがあります。それを見て、登場人物が「保存料」という言葉を口にします。まわりのフルーツや野菜がすべて腐っている真ん中で、ピカピカの青りんごは異様な光景でした。昔から食べ物の保存というのは、人類にとってとても大きな課題でした。餓えないために。

「便利さ」や「商売」のための保存

しかし、現代では「便利さ」のためや「商売」のために食べ物を保存します。「便利さ」のために何年間も腐らない食べ物を作ります。「商売」のため(つまりお金のため)に地球の裏側から食べ物を運びます。本当にその保存は必要なのでしょうか。

ちゃんと腐るものを食べる

僕は腐ったものは食べませんが(当たり前だろ!)、近々腐るものを好んで食べます。1ヶ月も腐らない青りんごなんて絶対食べたくない。だって、本来青りんごは腐るものです。

どっかの誰かが決める賞味期限

また、あなたがある食べ物を食べようとした時に、それが口にできるかできないかをどうやって判断しますか。その判断がラベルに記載された賞味期限だとしたら、何だかおかしいと思いませんか。100年前の人たちにとって、その判断基準は自分の感覚でした。その食べ物を少し口にしてみてすっぱいからとか、匂ってみて異臭がするからとか、指で押してみて柔らかすぎるからとか、見た目がどす黒いからとかで食べるのをやめました。そうやって、自分の感覚を磨き生きていました。それに比べて現代人の無力さは情けない限りです。自分の感覚よりも、賞味期限という他人から決められた数字を頼りにするとは。

あなたが決める賞味期限

賞味期限の書かれていない青りんごをひとつ買ってください。そして、毎日それを匂ってみてください。指で押してみてください。色を確かめてみてください。いつまでがあなたの判断する賞味期限ですか。

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