シーガイアという愚行

とても抽象的な題ですね。なので、まずは例を。
僕は宮崎に9年間住んでいました。その間、シーガイアという巨大室内プールができ、そしてものの見事に巨額の赤字を抱えました。宮崎の税金もいっぱい使われました。宮崎に住む人に言わせれば、あんなのつぶれて当たり前です。なぜなら、宮崎にはとても美しい海があります。人がいっぱいいる人工的な波のたつプールで泳ぐよりも、外の広々とした海で泳ぐほうが何倍も気持ちいいです。当たり前ですね。しかし、何がどう狂ったのか、昔から大切にされてきた立派な松林をばっさりと切り倒して、醜い巨大ホテルと巨大人工プールが作られました。それが、今の現状です。もともと、シーガイアは宮崎の主要産業(にしたい)である観光産業を発展させるためにできました。宮崎の観光は、僕らの両親が結婚した頃、新婚旅行のメッカとして栄えました。しかし、どんどんその影は薄くなり、今では春の巨人軍キャンプの時ぐらいしか人は来ません。そして、頼みの巨人軍キャンプも下火になる一方。ちなみに、僕は9年間宮崎に住んでいて、シーガイアにも巨人軍キャンプにも一度も行ったことないです。

無くしていけば

さて、どうすれば宮崎の観光産業は復活するでしょうか。僕は、全部無くしていけば良いと思っています。シーガイアを無くして元通りの松林に戻し、青島にある廃墟となったホテルを無くして元通りの美しい砂浜に戻し、日南海岸沿いの廃墟と化した民宿やドライブインやラブホテルを無くして元通りの美しい海岸に戻せば良いと思います。っていうか、僕は本当にそうしてほしいです。

宮崎の海はすごいんです!

宮崎は何もありません。巨大テーマパークはありませんし、魅力的なスポットもありません。でも、海はすごく美しい。僕はハワイ、プーケット、セブ、グアムに行ったことがありますが、宮崎はそれらに負けない美しい海があります。そして、美しい森があります。そういう本当の観光資源を壊して、目先の観光資源を作ろうとするのは浅はかさです。

20世紀は、プラス

20世紀はプラスすることに、みんなが一生懸命になりました。ビルを建てよう。テーマパークを作ろう。海を埋め立てて、陸地を作ろう。もっとすごいものを、もっと大きいものを作ろう。

21世紀は、マイナス!

でも、これからは、マイナスすることに一生懸命になってはどうでしょうか。必要ない公共事業を無くそう。必要ない施設を無くそう。

マイナスの視点

僕らの家の中にはいろいろなモノがあります。そして、いろいろなサービスを使いながら生活しています。そして、もちろん僕らは今よりももっと良い生活をしたいと思っています。しかし、今よりもモノをプラスすることや、使うサービスをプラスすることで、良い生活になるわけではありません。もしかしたら、モノをマイナスすることや、サービスをストップすることによってより良い生活が実現されるかもしれません。というか、そういうことの方が、今は多い気がします。マイナスの視点って、おもしろいですよ。

投稿者 makotoshuto

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