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マザーハウスのビジネスを分析してみる

福岡のマザーハウスに行っていました。マザーハウスは「発展途上国におけるアパレル製品及び雑貨の企画・生産・品質指導、同商品の先進国における販売」という事業を行っている日本の会社です。一般的には、ソーシャルビジネスと言われると思います(働いている人はそういうカテゴリーに入れられるのを嫌がるかもしれませんが。。。)。

福岡のお店は、店の奥側に改装のときの写真があり、店員さん(ストーリーテラーと呼ばれています)に説明して頂きましたが、手作り感のある素敵なお店です。これを期に、高校生の頃から(20年弱!)使っているペンケースを新調しました。

店員さんにいろいろ話を聞きました。

商品はカジュアルなイメージのジュートと皮のバッグや財布、ペンケースです。それらをバングラデッシュ(一部、パキスタン)で生産しています。バッグは洋服に比べて、それ程回転しない商品だと思うので、商品の拡充が重要かなぁと思いました。それにしても、最初は商品の品質が安定せずなかなか苦労されたようです。その対策だと思いますが、ちょっとしたペンケースにも商品番号の書かれた品質保証カードをつけて販売されています。過去、苦労した結果だと思います。(プロダクト)

商品の値段はそれ程高価ではないですが、競合する商品と比較すると高めです。(プライス)

マスメディアへの広告は出していないと思います。若い世代らしくGoogle Adsenseへの広告くらいではないでしょうか。プロモーションの特徴は「対話」だと思います。この会社が売っている商品はバッグというよりは、ストーリーという性質が大きいので、BLOGやメールマガジン、後は店頭での対話(福岡のお店の店員さんもいろいろ教えてくださいました!)を通じて、顧客と会話し、ストーリーを語ることをとても重要と考えているようです。(プロモーション)

現在は日本国内5店舗と通販、大手デパートの○○フェアへの出展です。将来的には他の先進国への進出も考えているのではないでしょうか。(プレイス)

と、なんとなく4Pでまとめてみました。良いビジネスです。

それにしても、こういうビジネスの「ストーリー」を一般の人々に安く継続的に伝える必要がある商品、サービスを持っている会社ってたくさんあると思います。商品やサービスの「ストーリー」こそが、その差別化の源泉であり、ブランドの根源だからです。今、ビジネスプランを考えているのですが、こういう会社に向けたプラットフォームを作れないかなぁと考えています。

「マザーハウスのビジネスを分析してみる」への2件のフィードバック

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