東洋経済新報社
売り上げランキング: 101308

業務分析をまずは自分でやってみたい人におすすめ
わかりやすい実務書
バリューは?
実務書としてはおすすめ
前の版と著者が変わっているのに内容が同じなのはなぜ?
「ABCマネジメント革命」がちょっと古いので、ABC(Activity Based Costing、活動基準原価計算)を学ぶために読みました。
ビジネススクールに行くようになってから、月次報告会とかで報告される数値を見ると会社の背骨を見るようで、自社の管理会計にすごく興味がわくようになりました(以前はぜんぜん分からなかった。。。)。「こういう風にまわっているんだ」と実感できるようになりました。最近は「こういう風に考えたら」とか、「この数値を管理しないと」とか、表を見ながら考えます。管理会計のやり方は会社ごとに設定するものですが、それはつまり会社のマネジメントのやり方を数値で表現するとどうなるかということが管理会計だからです。長くなってきましたが、ABCを勉強してみて、「これだよ!」と思いました。最近頭の中でモヤモヤしていた方法が、きっちりまとめられていました。やはり、経験だけでなく、理論に学ぶことも大切です。
利益を増やすには、売上を増やすか、コストを下げるしかありません。コストは原材料と人です。ABCは人のコストの「What」と「Why」について管理する方法で、人件費を下げたり、営業に影響を与えて間接的に売上げ増を達成したりします。「単価×時間×回数」という本当にシンプルな構造です。
「真の効果は人材流動化から」という章があるのですが、これがポイントです。結局、どんなに工夫を凝らしてある工程、作業の生産性を上げても、人を動かさないとコストは変わりません。どの活動を変えるのか、その結果その人をどこに動かすのか、それを決めるところから改革は始めないと!