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読書日記 2010-046[★★★★☆]ecute物語

ecute物語―私たちのエキナカプロジェクト
鎌田 由美子
かんき出版
売り上げランキング: 87064
おすすめ度の平均: 4.0

3 本当にいい物を提供すれば高いものであっても売れるというが、
5 仕事のモチベーションUP!そしてさらにecuteが好きになりました。
4 品川駅の愛用者です。だから、興味を惹かれて買っちゃいました
4 感動的な苦労話・小売業の指針・社内創業の好例
3 ただの宣伝本として見るか?

同じゼミに「駅」をテーマに研究している方がいらっしゃるのだが、自分自身が「駅」についてぜんぜん知識がなく、いつもぜんぜん貢献できないので、ちょっとだけ駅について勉強してみます。個人的な事情でゼミにもQBSにもぜんぜん貢献できていないし。。。の第一段です。

JR東日本が、2000年以降に作ったecute大宮(第一号)、品川の歴史です。このecuteというのが「駅ナカ」という言葉を生み、定着させました。

今までぜんぜん知りませんでしたが、駅にまつわる規制は限りなくあり、既得権益者もたくさんいて、慣例も山盛りです。母体は国鉄ですから。その状況で、ecuteプロジェクトは、いろいろ変えたり、壊したり、協調したりしながら、良いモデルを作ることができたようです。リーダーが百貨店の人だったので、従来の駅ビジネスでないやり方をすんなりまねることができたのだと思います。

著者が感覚的に書いている部分なのですが、面白かったのでメモ。

機能的な価値が中心だった駅が、もっと感覚的な価値というか時間価値を取り込もうとしている。同じ5分でも、ただ電車を待つ5分ではなくて、ecuteに行くと楽しくて気分転換になる5分を過ごせる

ecuteはこういう風に、流動→停滞を狙っているわけではなく、同じ流動でも楽しい流動になるようにしたかったのだと思いました。

それにしても、「我々はメチャクチャ働いたぞ!」オーラが全編にわたって漂っていて、JR東日本ってそんなに過重労働する人が偉いの?と勘ぐってしまうのは考え過ぎですね。

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