イノベーションへの解 収益ある成長に向けて (Harvard business school press)
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クレイトン・クリステンセン マイケル・レイナー 玉田 俊平太 櫻井 祐子
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この本の要点
HPとP&GとDELLとINTELとSONY好きの人
「コア技術」偏重にならないために
ここ20年、多くの日本企業が陥っている負のスパイラル克服へ
イノベーションの教科書 イノベーターを目指す人はぜひ読んでほしい
Christensenの「イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき」の続編。MBAとるならとりあえず読まないとという位置づけの本です。
成長という市場からの要求を満たすため、成功した企業が次の成長を求めたときにどのように失敗するのかを書いた前作への「解」という本です。
イノベーションを作り出す過程はブラックボックスではなく、「理論」があると書かれています。そして、「属性」ではなく「状況」に注目して、プロセスを管理することでイノベーションを作り出すことが可能と述べられています。IDEOの主張と重なることが多くありました。
さて、破壊的イノベーションを産み出す「成長エンジン」の4つの要素に、Christensenの主張がまとめられていると思ったのでメモです。
①成長エンジンは周期的に作動させなければいけない
②頂点から指揮する自信と権限を持ったCEOもしくは上級役員が、この取組みを先導する
③全社レベルの小規模なグループ「指導者と形成者」を設置する
④破壊的機会を発見して「指導者と形成者」に報告することを、組織の全員に徹底して習得させる
なかなか難しいですね。それにしても必読の本です。さて、「明日は誰のものか イノベーションの最終解」はいつ読めるかなぁ。